技術検討において重要なことは、検討の抜け漏れを防ぎながら本質的な解決策を導きだすことです。本研修では、複雑な技術課題の解決の進め方を「現状を把握し課題を設定する(A:As-is)」「課題の本質を明らかにする(R: Recognition)」「課題解決策を立案する(S:Solution)」というA→R→Sの3つのプロセスとして定め、プロセスの実践に必要な、対象を深く理解して課題の本質を明らかにする「理解力」、課題に対して新たな技術的解決策を構想する「発想力」、チームで課題解決を進める「共創力」の3つの力を豊富な演習を通じて身につけます。
理解力では「技術ばらし」手法をもとに論理的に考える力を強化します。発想力では、これまでの発想の枠を超えるための手法とプロセスを習得します。共創力では、普段何気なく実践しているコミュニケーションの難しさを体感し、チームで開発を進める際に必要な視座・視野・視点の切り替え方法や質問によりお互いの理解を深め合うことの大切さを学べます。
自己流の枠にはまった技術検討法が身についてきた中堅層の技術者向けに、日々製品開発の現場で技術検討を支援しているコンサルタントが、原理原則での考え方を伝授します。