変化の激しいグローバル競争の中で、世界各地の顧客の声にタイムリーに対応するために、製品開発部門には開発スピードアップと変更への迅速かつ柔軟な対応が求められています。ところが、その対応を目指す過程で、開発現場では「部署間の役割分担の認識齟齬」や「業務間の情報受け渡しのヌケモレ」による手戻りが多く見られるようになりました。これまで日本企業が得意としてきた「すり合わせ」にほころびが見え始めています。本ソリューションでは、ベテランの知見とDSM (Dependency Structure Matrix)等の分析手法を融合させた開発プロセス分析を通じて、開発計画の元となる標準プロセスを構築していきます。すり合わせのタイミングを見極め、手戻りや滞留を最小化することで、品質とスピードを両立させます。開発計画は、その利用シーンを明確化した上で、開発完了まで有効活用していきます。開発中に生じてしまった遅延に対しては、日程短縮8策を用いることで、無駄にリスクを背負うことなく挽回を図ります。更には、技術情報との連携によって、変更発生時に抜け漏れ・無駄のない修正計画を作成します。
開発計画の立案・管理
- 品質とスピードを両立させた開発計画を作成
- 開発計画を有効活用した変更対応や遅延挽回策を伝授
期待効果
- 品質とスピードを両立させた実行可能な開発計画を作成できます
- 開発途中の変更発生時に、抜け漏れや無駄のない再計画を作成できます
- 遅延発生時に、的確な挽回が図れます
コンサルティング実績例
テーマ | 結果 |
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日産自動車株式会社様 エンジン適合業務で熟練のノウハウを見える化し、誰もが必要な適合項目を抽出できる環境を構築 | 熟練エンジニア並みの適合項目選定が可能に、開発のグローバル化へ邁進 |
アルパイン株式会社様 自動車メーカへの提案力向上を実現した引合検討プロセスの強化 | 提案の質の向上、製品の受注、3.6億円の収益性向上 |
ヤンマー株式会社 中央研究所 エレクトロニクス開発センター様 高品質・高機能な商品を提供し続けるプロの開発集団として、開発メンバーが達成感・安心感を持って業務を遂行できる組織を目指して | 開発効率180%化と組織・個人活性度の飛躍的向上 |
活動の進め方概要
1 活動の狙いと目的の明確化
- お客様のお困りの状況を確認し、目指す方向を設定します。問題となっているシーンを特定した上で、何のために何をどう改善して行くのかを議論し、実務の改善イメージを明確化します。
2 標準プロセスの構築
- 有識者へのヒアリング等を通じて明らかにされた現在の開発プロセスに対し、DSM分析や日程短縮8策等のプロセス分析を実施して、無用な手戻りや業務の滞留を抽出します。分析と有識者とのディスカッションを繰り返しながら実行可能な標準開発プロセスを構築します。
3 技術ばらしとの連携
- 各タスクの実施内容を明確化し、変更発生時の影響タスクの抽出や技術完成度の算出を行うために、技術ばらし(リスク管理含む)と連携させます。
4 運用ルールの作成
- お客様の社内ルールや組織体制を考慮した上で、開発計画の作成から開発完了までの運用ルールを策定します。
5 実務検証
- 実際の開発機種(もしくは過去機種)を対象に、開発計画の作成~開発完了までの利用シーンで試行し、プロセスや運用の妥当性を検証します。検証結果に応じて、必要な修正を加えます。