多事想論articles

要求を明確にする

皆さんは「家は3回建てないと理想の家にはならない」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか。

私は2年ほど前に注文住宅でマイホームを購入しました。理想の家とまではいかないまでも、ある程度満足のいく家を建てることが出来ました。ただ、この家づくりの大変さは今でも覚えています。

まずは間取り決めです。必要な部屋や収納などを決めた後、限られた面積の中でそれぞれをどのように配置すれば最もスペースを有効活用できるかを考えます。
間取りを決めたら次は設備など細かい部分を決めていきます。壁紙をどうするか、キッチンを何にするか(標準品から選ぶのか、それ以外から選ぶのか)、窓をどこに何個配置するか...、様々なことを一つ一つ細かく決めていかなければいけません。

ようやく決めたと思ったら、ここでまた一つ問題が発生します。理想の家を目指し好きなものを好きなだけ詰め込んだ結果、当初考えていた予算を大幅にオーバーしてしまったのです。そうなると、何を残して何を削るか考え直しです。ここにはとても時間がかかりました。

なぜ時間がかかったのかというと、"自分がマイホームに求めるもの"=要求が明確に定まっていなかったことが一番の原因でした。
そこで、マイホームに対する要求を改めて考え、さらにそれらの優先順位を考えました。このように要求を整理できたことで、何を残し何を削るかを考えることができ、限られた時間の中でマイホームの仕様を決めることが出来ました。

みなさんの携わる製品開発でも同じようなことがあるのではないでしょうか。
製品に対する要求がぼやけたまま、とにかく様々な機能を追加したことで、結果として何の特徴もないただ値段が高いだけの製品を開発してしまうということは、往々にして起こり得ることです。

ITIDではこのような問題に対する検討フレームを有しています。
3回開発しないと、良い製品は作れない」などと悠長なことは言っていられません。
ご興味のある方は、是非お問い合わせください。

マネージャー 黒川 真平

資料ダウンロードはこちら